地震に強い家づくりを実現する10のポイント!会社選びのコツもあわせて紹介

家づくりの際に地震への強さを意識することは、地震大国である日本で長く安全に暮らしていくためにとても重要なことです。

地震に強い家をつくるためには、建物自体の強度を確保する設計はもちろん、地盤の強さや材料選び、施工管理やメンテナンスなど、さまざまな要素を考慮する必要があります。

今回は、地震に強い家における10の特徴と、住宅会社の選びのポイントについて詳しく紹介します。これから家を建てる予定の方や、地震対策を考えている方はぜひ参考にしてください。

 

地震に強い家の10の特徴

地震に強い家はどのような特徴を持つのでしょうか。ここでは、その特徴を以下の10項目に分け具体的に解説していきます。

  • 正方形に近い形
  • 高さを抑えた平屋
  • 凹凸のない総二階
  • 配置バランスのいい柱・壁
  • 適度な面積の吹抜け・勾配天井
  • 軽い屋根材
  • 築30年以内
  • 万全のシロアリ対策
  • 強固な地盤
  • 耐震等級3の家

正方形に近い形

建物の形状は地震の揺れに対する強度に大きく影響します。

正方形に近いシンプルな形状は、地震の揺れを均等に分散しやすいため、耐震性が高まるのです。一方で、複雑な形状やL字型の建物は、一部に負担が集中しやすくなるため、地震時に損傷や倒壊するリスクが大きくなります。

 

高さを抑えた平屋

建物は一般的に、高さが低いほど重心が低くなり安定性が増します。特に平屋は、上下の揺れに対する強度が高く、地震に強い建物とされています。

2階建て以上の高さがある家と比較して倒壊のリスクが低いため、安全性が高いと言えるでしょう。

 

凸凹のない総二階

凸凹のない総二階建て(1階と2階がほぼ同じ形)の家は、揺れの際に力が全方向に均等に分散されるため、建物全体の強度が向上します。

対して、1階部分が大きく空いたビルトインガレージのある家や、2階部分がせり出た形状の家などは耐震面で強度不足が心配されるため、耐震性を確保するための工夫が必要となります。

 

配置バランスのいい柱・壁

一般的に家の間取りは、部屋の数や広さ、使い勝手に応じて決定されますが、構造体のバランスを考慮することも重要です。

「耐震壁」と呼ばれる構造体や、その他の柱・壁をバランスよく配置し、荷重が集中しにくい建物を目指します。

大きな窓や吹抜けも魅力的ですが、耐震性を最優先に考え間取りを検討してきましょう。

 

適度な面積の吹抜け・勾配天井

開放感のある吹抜けや勾配天井は、大きな空間を確保するために通常必要な構造体を除き、他所で補強することにより実現します。そのため、建物に対しあまりにも大きな面積の吹抜けや勾配天井は、耐震性の低下につながる恐れがあります。

ケースに応じて柱や梁をあらわすデザインなども取り入れ、開放感と建物強度を両立する方法を検討すると良いでしょう。

 

軽い屋根材

屋根の重量が増すほどに建物の重心は高い位置になり、地震時の揺れの影響を受けやすくなります。軽い屋根材を使用することで、建物全体の重量を軽減し、耐震性を向上させることができるでしょう。

耐震性に注目して屋根材選びをするならば、スレートやガルバリウム鋼板などの軽量な材料が推奨されます。

 

築30年以内

現在の家に適用されている「新耐震基準」は、1981年6月1日から施行されています。それ以前の「旧耐震基準」で建てられた家は、現行基準に比べ著しく低い耐震性の可能性があります。

築30年以内であれば確実に新耐震基準の家であるため、中古住宅を購入する際なども一つの基準とするのが良いでしょう。旧耐震基準の住宅の場合は、耐震診断などを行い適切に補強することをおすすめします。

 

万全のシロアリ対策

シロアリは構造体を蝕み、建物の強度を著しく低下させるため、地震時に倒壊のリスクを高めます。

シロアリ対策が万全な住宅は、構造体の強度を長期間保ちながら、地震に対する耐性を向上させることができます。新築時にシロアリに強い木材を使用したり、防蟻処理を行ったりするだけでなく、5~10年ごとに定期的な点検を実施していくことが重要です。

 

強固な地盤

どれだけ耐震性の高い家を建てても、地盤が弱ければ意味を成しません。

家探しの段階であれば、まずは自治体が発行するハザードマップなどでエリアの災害リスクをチェックし、具体的な地盤強度は土地ごとの地盤調査にて特性を把握しましょう。必要に応じて地盤改良を施すことで、安全な家づくりが実現できます。

 

耐震等級3の家

耐震等級は建物の耐震性能を示す指標で、等級1から3まであります。耐震等級3は最も高い耐震性能を有し、震度6強の大地震にも耐えることができる建物です。

耐震等級は、第三者機関に申請して「住宅性能評価書」を受け取ることで実際の等級などを確認することができます。ただし、近年は耐震等級2~3を標準仕様とする住宅会社も多く、建売住宅などですでに等級を取得しているケースも少なくありません。

耐震等級3を取得した住宅は、地震に対する安心感が大きく、家族の安全を守るために最適な選択と言えます。確実に地震に強い家を建てたい、という場合には耐震等級3レベルの家をおすすめします。

 

耐震等級についてはこちらでも詳しく解説していますのでぜひご覧ください。

≫地震に強い家とはどんな家?特徴や耐震等級について、形や間取り、地盤のポイントを解説

 

地震に強い家を建てるための会社選びのポイント

住宅は、建てる会社により耐震への考え方や施工品質にバラつきが生じます。地震に強い家を建てるためには、適した住宅会社に依頼することも大変重要です。

住宅会社選びで大切なポイントを3つお伝えします。

地域の気候風土を理解している会社

地域ごとに地盤の強さや気候条件が異なるため、その地域特有の条件を理解し、適切な設計・施工を行える会社を選ぶことが重要です。

地域密着型の住宅会社であれば、その地域の特性に精通しており、地震に強い家をつくるためのポイントをおさえた暮らしやすいプランを提案してくれるでしょう。

近隣の会社なら、万一災害時に被害が生じた際にもすぐに駆け付けてくれる安心感がある点も大きなメリットです。

 

耐震等級2・3の取得できる会社

現行の建築基準法に則って建てられた家は、すべて耐震等級1相当の耐震性を持ちますが、等級2~3のレベルになると、より高度な設計・施工が求められます。

また、住宅性能評価の申請を行い耐震等級を取得するには、審査用書類の作成などいくつかの手順を踏んだうえで、第三者機関による検査をクリアしなければなりません。

住宅性能評価制度の利用実績が多い会社であれば、さまざまな手続きをスムーズに進め、希望通りの性能を持った家づくりを可能にしてくれるでしょう。

 

施工管理・品質が確かな会社

設計や構造計算上でいくら耐震性が高い住宅でも、正しい現場管理と品質の高い施工がされなければ、想定する強度に達することができません。例えば、耐震性を確保するための耐力壁は、使用する材料はもちろん、必要なビスの本数、金物の位置など細かい要件が定められています。

近年は職人不足や人件費高騰の影響もあり、新築であっても瑕疵(施工ミス)が発生する可能性が高まっています。腕の良し悪しを事前に見極めることはなかなか難しいですが、現場管理の体制やアフターフォロー、保証内容などをチェックし、将来的にも経営が悪化する心配がなく、信頼できると感じる住宅会社を選ぶことが大切です。

 

まとめ|福岡で地震に強い家を建てるなら辰巳工務店へ

今回は地震に強い家づくりを実現するために重要な10のポイントと、会社選びのコツを紹介しました。

耐震性の高い住宅を標準仕様とする住宅会社は近年急増していますが、施工不良や品質の低下で設計時に想定したほどの強度が確保できていない事例も少なくありません。本当に地震に強い家を建てたいと考えたら、地域の特性を理解している実績豊富な住宅会社を選ぶことが重要です。

 

福岡を拠点に家づくりを行う辰巳工務店では、耐震等級3の家づくりに対応した地震に強い家づくりを行います。お客様のご要望や建物形状に合わせて、制震ダンパーの活用も可能です。

家の構造には、木材本来の粘り強さを発揮する無垢材を使用。さらに、プレカット(工場加工)ではなくすべて職人による手刻みのため、材料の個体差も考慮した厳密・精緻な加工を実現しています。

住み続けるほどに強く居心地の良い家、そんな家を建てたいとお考えの方は、辰巳工務店までお気軽にご相談ください。